シングルマザーにとって「児童扶養手当」は大事な収入源の1つですよね。児童扶養手当を受給している人であれば、もちろん受け取れる金額が多いに越したことはないでしょう。その児童扶養手当の支給額を増やせる、または支給停止になった人が再び受け取ることができる裏技があるとしたら・・・
それではいってみましょう♪
iDeCoに加入して児童扶養手当の支給額を増やす?!
シングル家庭、の児童扶養手当を増やす方法として「IDECO(イデコ・個人型確定拠出年金)」に加入するという方法があります。
この記事では、下記について解説していきたいと思います♪
- シングルマザーがIDECO(イデコ)に加入するメリット
- どうしてIDECO(イデコ)を利用すると児童扶養手当の金額があがるのか?
特に児童扶養手当の支給打ち切りギリギリのラインの方は絶対におススメです!
iDeCo(イデコ)とは?
iDeCo(イデコ)=個人型確定拠出年金とは、老後資金である年金の掛金を自分自身で運用しながら積み立てる制度です。
国民年金や厚生年金とは違い、希望者が自ら申し込みをして任意で加入します。
加入後は、定期預金・保険・投資信託の中から自分が好きなものを選び、毎月一定の掛け金を積み立てて、老後(60歳以降)資産を受け取る、という流れになっています。
iDeCoに加入すると3つのタイミングで節税できる
iDeCoに加入すると、次の3つのタイミングで税金を安くすることができます♪
- 掛金を払うと、所得税と住民税の負担が減る
- 運用中、増えた分(運用益)はすべて非課税
- 受け取るとき、大きな控除枠を使える
1つずつ説明していきますね!
①掛金を払うと、所得税と住民税の負担が減る
iDeCoで支払った掛金は、全額が「所得控除の対象」となります。
年末調整や確定申告をすることで、所得税や住民税が安くなります。
②運用中、増えた分(運用益)はすべて非課税
一般的に、株式投資や投資信託等、運用で増えたお金(運用益)には20.315%の税金が掛かります。
しかしiDeCoで運用してお金が増えた場合には非課税となります。
本来支払うはずの税金分も積み立てや運用に回せるため、より効率的に老後資金を貯めていくことができます♪
③受け取るとき、大きな控除枠を使える
iDeCoで積み立てたお金を受け取るとき、受け取り方によって以下のような控除制度が利用できる為、所得税を軽減することができます♪
- 一時金としてまとめて受け取る場合・・・退職所得控除
- 年金として分割して受け取る場合・・・公的年金等控除
例えば30年掛金を積み立てて60歳のときにまとめて受け取った場合、受け取る金額が1,500万円以下であれば税金がかかりません。
これだけの大金を非課税で受け取ることができるのは大きな魅力のひとつです♪
iDeCoのデメリット
一般的にiDeCoでデメリットとして挙げられることは以下の通りです。
- 原則60歳になるまで引き出せないこと
- 老後に受け取れる金額が確定しないこと
- 運用のリスクがあること
- 自分で金融機関や商品を選ぶ必要があること
中でも原則60歳まで引き出せないことがネックになってスタートを切れない人も多いようです。
一見デメリットのように思えますが、そもそもiDeCoは「老後資金を貯める」ための制度なので、本来は60歳まで引き出せなくても良いのかな…と、私個人としては、引き出せない=確実に貯蓄できる メリットとして捉えています♪
最初から無理のない範囲で、目的に合った額を設定しましょう。
iDeCoと児童扶養手当の関係性
ここまでiDeCoのメリットやデメリットを見てきましたが、やっと本題です♪
シングルマザーはiDeCoを利用すると児童扶養手当の金額が上がる
シングルマザーはiDeCoを利用すると今の収入を変えずに児童扶養手当の金額を上げることができます。
児童扶養手当の金額の算出方法には、先程のメリットの部分で挙げた「所得額」が大きく絡んできます。順番に説明していきますね♪
児童扶養手当額を算出する「所得」の計算方法
児童扶養手当が全部支給、一部支給、または支給なしになるかは収入(所得)の金額で決まります。
児童扶養手当に関する所得の計算方法は以下の通りです。
ポイント 所得額=給与所得控除後の金額+年間の養育費(×0.8)-その他諸控除
会社勤務の方の場合、源泉徴収票を見れば自分の所得がいくらなのかがわかります。
児童扶養手当は所得が少なければ少ないほど、受け取れる手当の額が大きいことはみなさんご存じですよね?
「その他諸控除」が児童扶養手当支給額に影響する
注目していただきたいところは「その他諸控除」です!
給与所得控除後の金額+年間の養育費(X0.8)の部分は既に確定している収入のため、調整することはできません。しかしながら「その他諸控除」にあてはまるものがあれば、所得から差し引くことができます。
つまり「その他諸控除」を利用すれば、自分の収入を減らさなくても所得金額が減らすことができ、所得金額が減れば、児童扶養手当支給額にも影響が出てきます。
児童扶養手当一部支給の人が全額支給になったり、支給額が増えたり、全額支給停止の人がまた手当を受け取れる可能性もあります。
その他諸控除の中に「小規模企業共済など掛け金=iDeCo(イデコ)」が入っている
児童扶養手当が算出される元となる「所得」から控除されるものの中には、
- 社会保険料相当額(一律8万円)
- 雑損控除
- 医療費控除
- 障害者控除
- みなし寡婦(夫)控除
- 長期・短期譲渡所得に係る特別控除
- 小規模企業共済等掛金控除
・・・などがあり、iDeCo(イデコ)はその中の「小規模企業共済等掛金」に該当します。
※該当する控除についてはお住まいの市町村窓口で問い合わせすることができます。
働き方にもよりますが、一般的な会社員の場合最大月23,000円。年間にして276,000円が所得から差し引けることになります。
【シュミレーション】実際に支給額を計算してみよう。
実際に所得はいくらになり、児童扶養手当支給額はいくらになるのか。実際に計算をしてみましょう。
児童扶養手当支給限度額を確認しよう
児童扶養手当の金額は所得額及び支給対象となる児童数により異なります。
児童数 | 全額支給 | 一部支給 |
児童1人のとき | 43,160円 | 43,150円~10,180円 |
児童2人のとき | 10,190円を加算 | 10,180円~5,100円を加算 |
児童3人以上のとき | 3人目以降1人につき | 6,100円~3,060円を加算 |
6,110円を加算 |
児童扶養手当額の計算方法を確認しよう
◉児童扶養手当の計算方法(※児童1人の場合の月額)
=43,150-(受給資格者の所得額-所得制限限度額)×0.0230559
児童扶養手当支給額を実際に計算してみよう
以下の条件の場合(一部支給)
- 会社員
- 子ども1人
- 所得150万円
- 養育費月2万円
上記の条件で計算していきます。
児童扶養手当額の計算 ~イデコ未加入の場合~
計算式①:150万+(24万X0.8)-8万=161.2万円
計算式②:43,150-(161.2万-87万)X0.0230559
=26,040円
児童扶養手当額の計算 ~イデコ加入の場合(掛金月2.3)~
計算式①:150万+(24万X0.8)-8万-27.6万円=133.6万円
計算式②:43,150-(133.6万-87万)X0.0230559
=32,400円
イデコ加入の有無により児童扶養手当支給額に6,360円の差が発生しました(年間にして76,320円)
もちろん児童扶養手当額が上がるだけでなく、節税効果も◎
さいごに
シングルマザーがiDeCoを利用するメリットは大きい!
シングルマザーがiDeCoを利用するメリットはかなり大きいです◎
将来の自分の年金を積み立てつつ、節税の恩恵を受けられるだけでなく、児童扶養手当の金額も上げることができます。
同じ収入額のシングルマザーでも知っているかどうかで大きな差がついてくるはずです。
掛金は5,000円~自分の無理のない金額を設定することができます。
※実際に私自身が運用している様子は毎月のレポートをみてみてくださいね♪
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iDeCo(イデコ)を始めるには手数料の低いネットの証券会社で口座開設を!
イデコは銀行やゆうちょ等々、いろいろなところで始めることができます。
しかし、断然手数料の低いネット証券で開設することをおすすめします◎
数ヶ月、数年では大差なく感じるかもしれませんが、これから先2.30年後も長期で運用していくことになりますので、手数料が最安のネットの証券会社を選ぶべきです。
ぜひ最初の一歩を踏み出してみましょう。
まだまだ理解ができなくてこわいよ~!という方にいくつか本を紹介します♪
マンガで一番やさしくわかる!iDeCo(個人型確定拠出年金)の始め方入門 [ フカザワ ナオコ ] |
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ご覧いただきありがとうございました。